50問50答集

39 日顕上人が禅宗の寺に墓を建てた

創価学会では、かつて
「日顕(上人)は、禅宗の寺(福島県・白山寺)の墓地に、自分の実家の墓を建て、コソコソと開眼供養まで行なった。謗法だ」
と騒いでいましたが、これは見当違いも甚だしい言いがかりです。

まず、日顕上人の御実家である阿部家の墓は、まぎれもなく総本山大石寺にあります。
一方、学会のいう福島県の阿部家は日顕上人の御父上、第60世日開上人のお出になった家であり、現在の当主は阿部賢蔵氏(法華講員)です。要するに、日顕上人から見れば、この阿部家はご親戚ということになります。

学会は、その福島・阿部家の墓が、登記上、白山寺が所有する墓地の中に建っており、そこに日顯上人がお出ましになって、墓石の開眼法要を執り行なったことが謗法だ、というのですが、これは謗法でもなんでもありません。

まず創価学会第二代会長・戸田城聖氏は、次のように述べています。

「(日蓮正宗の信徒が、邪宗の管理する墓地に墓を持つことについて)これは謗法にならないと思うんですが。そのひとつは、邪宗の寺に墓をもっているでしょう。そうすると、邪宗の坊主のところに金を持って行ってはいけないようにおもっているでしょう。あれは、やっていいと思う。(中略)
私は瑞正寺という寺から土地を借りているのです。そして地代を払っているのです。そうすると借りている墓の地代を払ったっていいではないか」

「正宗の信者が(邪宗の寺に)墓をたくさん持てば、邪宗の寺に金が入る。そして正宗(の墓)が増えれば増えるほど、寺が(信心を)じゃましないのです。
これを摂受という。そして、墓をきれいに掃除を行なって、それでお寺へお金を入れるのです。それは謗法にならないと思う。」(『戸田城聖全集』第二巻)

いかなる宗派の墓地であろうと、土地代を払って借りているのものは謗法ではない―戸田会長の論旨は明快であります。
また、邪宗の寺の境内地で、本宗の仏事・法要を行なうことについて、第9世日有上人は『化儀抄』に次のように仰せになっています。

「縦い禅・念仏の寺、道場の内なりとも、法華宗の檀那施主等が之れ有らば、仏事を受くべきなり云々」(『日蓮正宗聖典』989頁)

この御指南に照らしてみるならば、邪宗の寺の墓地内で法要を行なっても、何ら問題はないことは明白であります。

これでもまだ難癖をつけようというのであれば、まず、師匠と仰ぐ池田センセーの実家の墓の場所を徹底的に問題にすべきです。
東京都・大田区に、真言宗・八幡山密厳院という寺がありますが、なんと、池田の実家の墓は、この密厳院の墓地にあるのです。

もちろん、これは正真正銘、池田センセーの実家の墓ですから、この墓には、父・子之吉氏も眠っているはずです。学会では、これは何の問題でもないけれども、福島・阿部家の墓は大謗法、というのでしょうか。